風邪の症状が出たらどうする?新型コロナが心配な時の対処法とは?

風邪との違い

ある日出勤すると
職場のスタッフから

同僚
今日発熱があるので、仕事を休みたいんです

と電話がありました。

必要事項を確認して休みの段取りを取っていると

同僚
どこか受診した方が良いですか?コロナかどうか心配で・・・

と言ってきたので、僕はそのスタッフに

のりへい
新型コロナが流行していなければ受診をする状況ですか?
同僚
それほど重症ではないです!

との返答だったので

のりへい
受診の必要は今のところ高くないので
自宅でしっかり静養してください

と伝えました。

この時僕は

のりへい
医療従事者ですらこの状況なら
一般の人はもっと不安になるのでは・・?
と考え、この記事を作成しています。

結果的に職場スタッフは通常の風邪だったのですが
今注目を浴びている新型コロナウイルスの感染と通常の風邪との違いを明確にして
適切な対処を取れるようにしていきましょう。

※医療従事者として正しい情報提供に努めていますが
個人的な見解も含まれている点をご了承してください。

新型コロナが風邪と言われるのはなぜ?旧型コロナが原因だった!

風邪

新型コロナウイルスの話の前に
“新型”とついているわけですから
“旧型”がいるのは想像がつきますね。

まずは旧型のコロナウイルスとは
どういうものなのでしょうか?

実は医療機関で風邪と診断される30%前後は
コロナウイルスが原因
とされているのです!!

読者
えっ!自分もコロナに感染したことがあるの?

と察した方は素晴らしいです。

その通りで実は6歳までに多くの人が
コロナウイルスによる感染を経験すると言われています。

そして旧型のコロナウイルスというのは
もう世界中に蔓延していて
比較的日常にあふれているウイルスなのです!

コロナウイルスが風邪だと言われているのは
ここから来ているんですね。

じゃあ新型コロナウイルスも風邪なのか?というとそうではないようです。

コロナウイルスのいくつかは
動物からヒトに感染することで
強い病原力を持つことが知られています。

強い病原力を持ったコロナウイルス
SARS・・コウモリ→タヌキ、ハクビシン→ヒト
MARS・・コウモリ→ヒトコブラクダ→ヒト

といった感染経路と推測される報告があります。

つまり今回の新型コロナウイルスも
何かしらの動物からヒトへの感染
が起点となり
病原性が強くなった状態で
ヒトからヒトへの感染が明らかになって
大きなニュースとなっているわけです。

新型コロナウイルスと風邪との違い

ウイルス

旧型のコロナウイルスによる感染は
いわゆる風邪であり、重症化せず自然に軽快しています。

では通常の風邪と新型コロナウイルスとの症状は
どのような違いがあるのでしょうか?

風邪=ウイルスによる上気道感染

と言われているので
風邪症状(のどの痛み、鼻汁、咳、痰、発熱)が出るのは一緒です。

つまり新型だろうが旧型だろうが
コロナウイルスによる感染であれば、まず風邪の症状が出現します。

呼吸器解剖

ここからが新型の特徴なのですが
通常上気道までしか行かないウイルスが
何らかの要因で肺にまで広がってしまい、肺炎を発症してしまうのです。

通常、「肺炎=細菌によって下気道から肺胞まで広がった状態」であると言われており
肺胞にまで達して、肺炎を起こしてしまうのが特殊な部分です。

肺炎の場合は、色のついた痰(鉄錆色、緑色など)や1週間以上続く高熱などが特徴です。

このことから
1週間以上の発熱が続いた場合や
新型コロナの特徴である強い倦怠感を伴う場合に
初めて診察を受けることになるのが、国が示しているガイドラインになるわけです。

発熱時の医療機関での対応
症状の確認

呼吸音のチェック

レントゲン

場合によりCT

このようにして
肺炎の診断に至りますが、
この時点では
細菌による肺炎なのか
コロナウイルスによる肺炎なのかは明確ではなく
追加でコロナウイルスの検査をするかどうかは
症状や海外の渡航歴、濃厚接触の有無などを考慮して
医師が判断することになっています。

ちなみにこの時の治療としては
細菌が原因の肺炎は抗菌薬が効きますが
コロナウイルスによる肺炎の有効な手段はないようなので
まずは通常の肺炎として治療を開始する流れとなります。

普通の風邪とコロナウイルスの感染が判明するのは時間が掛かる

検査

今のような流れだと
普通の肺炎なのか?
新型コロナの感染なのか?
判明するまでに時間が掛かってしまいます。

仮に新型コロナの陽性反応が出たとしても
できることは限られており
医療機関に入院したとしても
現時点で有効な治療法はなく
対症療法(水分補給、休養)しかできない
のです。

つまり入院したからといって
特別なことができるわけではなく
自宅で静養するのと
入院して静養する違いで
どちらも自然に回復するのを待つしかないです。

もちろん症状が重症になれば
酸素投与や人工呼吸器の装着など
医療行為が必要になるので
いつもの風邪と違ったり
症状が明らかに重かったりした場合は
各都道府県に設置してある
帰国者・接触者相談センターへ電話して
指示に従って医療機関に受診してください。

これらのことを踏まえて
国が出しているガイドラインを考えると

風邪症状が出た場合に取るべき対応
風邪症状が出たら自宅で静養する

症状が続く場合は電話で相談

この流れが大事だと考えます。

普通の風邪なら自然に軽快するでしょうし
新型コロナの感染だとしても
外出を制限することで感染の拡大を防ぐことができるからです。

新型コロナも通常の風邪も予防法は同じ

僕の同僚のように
こんなご時世に風邪を引くだけでも
ちょっとビクビクしちゃいますよね?

新型コロナにしても通常の風邪にしても
今の時期は掛からないことが最重要です。

幸いなことにどちらも対処法は同じで

新型コロナ&風邪にかからない基本方針
体に入ってくるウイルスを減らす
ウイルスが体に入ってきても撃退する

ウイルス量を減らすのに、最も有効なのが手洗いです。

帰宅後は石けんで手首までゴシゴシ洗うか
アルコールで手指消毒をすると、ウイルス量はかなり減ります。

家族がいる場合は
ドアノブや蛇口の栓など
共有する場所を拭き掃除すると
付着しているウイルスが減るので
体に入ってくるウイルス量を減らすことができます。

次に体に入ってきた時に撃退する方法は

よく眠る(7時間以上)
栄養をしっかり取る
ストレスをためない

これら基本的なことで対策ができます。

外出自粛の声が掛かっている現在
自宅で過ごすことが多いでしょうから
しっかり休養をして
ウイルスに負けない体にする
のが良いでしょう。

新型コロナウイルス感染と通常の風邪の違い!まとめ

新型コロナウイルスも通常の風邪も
初期症状は似ていることが多く
すぐに判明するものではありません。

まずは新型コロナが流行っていなかったときと
同じ対応を心掛けることが大切
だと思います。

38℃以上の高熱やインフルエンザの可能性が高い場合などは
医療機関に受診して適切な診断をしてもらうようにしましょう。

軽度の発熱や症状が軽い場合は
早めに自宅で静養して回復に努めます。

それでも体調が回復しなかったり
症状が悪化する場合は
各都道府県の帰国者・接触者相談センターへ電話して適切な指示を受けて下さい。

いずれにせよ
今の時期が非常に大切な時期になると思います。

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