「規制と緩和」
これはスロットが歩んできた歴史を
端的に表わしている言葉です。
依存症対策が叫ばれて久しい昨今、
規制がより厳しくなることが予想されています。
5.9号機の移行が決定しており、
3000枚規制など厳しい規制が課せられることになっています。
現在ハイエナで立ち回っている人にとって、
かなり厳しいことになることは
容易に想像することが出来ます。
これまでの歴史であれば
「緩和」が起こってから
「規制」が掛けられるという
イタチごっこが行われていたのですが
今回は繰り返される射幸性の高さによる
のめり込みが社会的な問題になったり
カジノ法案などの可決により
「緩和」が本当に行われるのか
今はまだ謎の中です。
ただ我々ユーザー側のことを考えたときに
その時代に合わせた勝ち方があって
その環境に順応できた人たちが稼げているのです。
北斗の拳が全盛期の頃に
初めてスロットを打ち、そのままハマり
4号機終盤~5号機の移行という
規制の荒波を経験してきました。
当時は4号機がなくなったらもう稼げなくなると言われていましたが、
現在は当時よりも多くの人が稼いでいるのが現状です。
今回は、
5号機初期の「規制」と「緩和」、
そして5.5号機への規制の流れをまとめてみました。
4号機から5号機初期への移行
4号機では規則の拡大解釈により射幸性が高まってしまった事を教訓に、これまで主流であったリプレイはずし、大量獲得機、高純増AT機、ストック機などを事実上禁止する規制がされている。
特に出玉面での規制が強化されており、短期、中期での出玉率も検定の基準となったため、短時間で大量のコインを獲得することは困難となっている。
このため、5号機初期は通常時のコイン持ち(1000円単位のゲーム数)を良くし、ボーナス確率を下げることで短期出玉率に抵触しにくくする台が多く発表された。
また、メインとなる小役の出現率を設定によって変え、設定が良いほどコイン持ちを良くする事で出玉率を調節する機種も多くみられた。
4号機から5号機への移行は、
とても衝撃的な物でした。
4号機時代は、
成立したボーナスを一度貯めておいて
一定の条件を達成すると初めて放出するシステムを持っていて
意図的な連チャンで
一気に大量の出玉を獲得できる可能性を秘めていました。
この意図的な連チャンをさせるために
ボーナスを貯めておくというのが
ストック機ですね。
そんな中でも1回のBIGボーナスで最大711枚獲得できる
大量獲得機も流行りました。
さらに大量獲得機の多くは
1G連や3G連など
ごく短期間の間に再度当選させ
さらに追加で711枚獲得できるという
今考えても恐ろしいスペックの機種もありました。
そんな超荒波の機種から
ボーナスのみで増やす
ジャグラーのような
Aタイプが主流になっていったので
ユーザー離れが一気に進んだように記憶しています。
しかも出玉の波をマイルドにするために
通常時のベースを50G/千円くらいに引き上げて
ボーナス確率を低く抑えたタイプの機種が登場しました。
それが「新世紀エヴァンゲリオン」です。
なかなか当たりが来ない代わりに
通常時の小役が揃いまくるので
50枚で50~80Gくらい回せました。
4号機時代は30G/50枚が通常だったので
倍くらいの回転数ですね。
今になって考えると
5号機のAT機から
新基準機への変換と同じような変更になっています。
歴史は繰り返すと言いますが
こういうことでしょうか(笑)
でも当時は大当たり確率も極端に下がったし、
獲得枚数も格段に下がったので
現在の比ではありませんでしたが・・・
それから、
制御の問題で
ボーナス絵柄とチェリーが隣接してはいけないという
変な規制の影響もあって
エヴァの右リールチェリー揃いや
ジャグラーのBAR上下のチェリーが
この頃から始まっています。
↓↓↓
今でこそジャグラーのチェリーは
BAR図柄の下に付いているのが当たり前になりましたが、
4号機ジャグラーは
7図柄の下に付いていました(懐)
さらにBAR揃いBIGや
BAR・BAR・7でREGなども4号機では可能でしたが、
BAR揃いでボーナス開始になると
ボーナス絵柄とチェリーが隣接してしまうので
5号機のジャグラーでは
BAR揃いでボーナスとはならなくなったのです。
※一部例外機種あり
他にも
フリーズの禁止やバックライトの消灯禁止など
演出面の制限が強く、
メーカーは苦肉の策で
演出用のサブリールなどを使って
演出を再現していました。
(例:アレックスなど)
規制緩和へ
5号機導入に伴って4号機が一掃されていった2007年以降、ユーザーのパチスロ離れが深刻になってきたこともあり、日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機協同組合(日電協)は2007年11月に警察庁に対して21項目の規制緩和を陳情した。これに対し警察庁は21項目のうち9項目について緩和を認める回答を行い、これを受けて2008年3月にパチスロ規格の解釈基準が変更された。
この規制緩和により、リール回転中や回転終了後のフリーズ演出やリール回転順の変化、ボーナスより小役を優先するリール制御などが認められ、演出面において大きな変化となった。
その一方で、直接出玉性能に関わる規制緩和陳情はことごとく拒否されていることから、警察当局のパチスロに対する見方は依然厳しいものがあることをうかがわせる。
出典:5号機 (パチスロ) Wikipedia
この頃から緩和によって、
演出面の改善が見られました。
フリーズ演出が入れられるようになったのは
この緩和の影響ですね。
リール制御の変更によって
チェリーをボーナス絵柄の上下に置けるようにもなったのも
この頃かもしれません。
ただ、ジャグラーやエヴァのチェリーは
そのまま継承され今の形になっているのですが、
もし最初の規制が無ければ
今とリール配列が大きく変わっていたかも知れません!!
この緩和でも
出玉面での緩和は一切行われなかったので
ユーザー離れは食い止められませんでした。
ART機の台頭
規制緩和と前後して、リールの押し順をナビすることでリプレイタイムに突入させたり、小役を目押し無しで獲得させる機能を持つ機種が登場した。これまで目押しによってパンク役をはずしたり指定された小役を入賞したりしていたART機が、目押しの出来ないライト層でも遊技可能になり、ホールでのART機比率が高まっていった。
2010年に入ると出玉性能の中心はボーナスよりARTへと移っていき、ボーナスを搭載しない機種も現れるようになった。
ARTのみのタイプではARTを擬似ボーナスとし、4号機であった「1G連」「チャンスゾーン」を擬似的に再現した機種もある。出玉性能も短時間に大量獲得こそできないが、引き次第で万枚達成可能とされる機種も多く現れている。5号機のART機は、当初はボーナスと絡めて出玉を増やしていくタイプが多く、あくまでボーナスがメインでART中の純増は1Gあたり1枚にも満たないものが多かったが、ARTのみ搭載しボーナスを搭載しない台では1Gの純増枚数が2枚~2.4枚になるなど、徐々に波の荒い機種が増えていった。
出典:5号機 (パチスロ) Wikipedia
この頃から一撃出玉が増えてきた印象です。
新鬼武者やリングにかけろ1など
A+ART機が主流で
鬼武者に関してはARTが3000G~5000G続くこともあり
一撃で万枚というのも
可能になってきました。
さらに天井機能が強化されて
天井狙いをする人が増えてきた時期でもあります。
他にもモンスターハンターや
コードギアスなど天井に到達すると
強力な恩恵がある機種も多く
この頃から天井のおいしさに目を付けて
狙っていた人は
メチャクチャ稼いでいたのではないでしょうか?
今では考えられないような
高期待値台がゴロゴロ落ちていたと思います。
残念ながら僕は、
どちらかというとイベントに参加して
設定狙いをしていたので
あまり天井狙いの恩恵を受けられませんでした。
ART機からAT機へ
2012年に入ると、通常時に小役がほとんど揃わないが、リプレイ確率を上げることにより通常時のコイン持ちを維持したタイプの台が登場した。
これは「AT機」と呼ばれ、特定ゲーム数消化や特定役による抽選で初めて小役がナビされ獲得できるようになる。
このAT機の場合、さらに純増枚数が高まり、2.8枚から最高3枚に達する台がほとんどであり、2013年に入ると主流はART機からAT機に移り変わった。
これが現在主流となっているAT機時代に突入します。
純増が3枚近くになっているので短期間でも
大量の出玉を得ることが可能となり
昼からの稼働でも
一撃で万枚を得ることも可能であり
かなり射幸性が高まった状態になった時期です。
さらに天井機能を搭載している機種が多くあることや
イベント規制により設定に期待が持てなくなったこともあり
天井狙いをするユーザーが激増した時期ですね。
僕もこの頃から天井を意識するようになりました。
ユーザーが増えましたが、
天井機能の強力な機種も多かったので
後発組でも十分に稼ぐことが出来た時代です。
5.5号機の登場とAT機の消滅
新基準AT機の登場により、射幸心抑制を狙った型式試験の変更が意味を成さなくなってしまった。
これを問題視した警察庁からの更なる指摘に応じ、組合間で合意した自主規制案が警察庁に了承され、2015年7月15日に公開された。
この規制の主な内容としては、
通常遊技中の最低シミュレーション出玉率が1未満(通常時は押し順ナビに従うだけで出玉率が100%を超えないようすること)
傾斜値(純増枚数)が2.0枚未満指示機能(押し順ナビなどの管理機能)の管理基板をサブ基板からメイン基板に移行
などがある。他にも、これまでのAT機で一般的に行われていた擬似遊技(フリーズ状態でリールを回転、ボタンで止めさせて、あたかもボーナス図柄やレア小役を揃わせたかのように見せかける行為)も禁止されることになった。これによって、新基準AT機も型式試験をパスすることが不可能になった。
この自主規制は2015年12月以降の型式試験に適用されており、検定通過機種は「5.5号機」と呼ばれることとなった。
出典:5号機 (パチスロ) Wikipedia
これが現在の「新基準機」にあたる規制ですね。
純増が2.0枚以下となっているので、
やはりスピード感の低下は否めません。
天井機能も以前に比べて弱体化している印象で、
稼ぎにくくなっている
もしくは、
時給が悪くなっている印象です。
現在はこの新基準機とAT機が混在している状況で、
爆発力のあるAT機の人気が高まっている状態です。
5号機への移行から5.5号機の規制緩和までのまとめ
スロット業界は「規制」と「緩和」の
歴史を繰り返してきました。
爆裂4号機時代のストック機時代から
5号機への「規制」
小役・フリーズなどの
演出面の「緩和」から
AT機の台頭へと歩んできました。
そして今まさにギャンブル性が高まった
旧基準AT機への「規制」が
行われようとしています。
先に待つのは
5.9号機、6号機と言った
かなり射幸性が抑えられた機種達です。
「歴史は繰り返す」という言葉のように
規制の後の「緩和」が
起こりえるのか今は誰にも分かりません。
ただ状況は依存症の社会問題や
カジノ関連の法案の可決により
厳しいと言わざるを得ません。
今後の動向にしていきましょう。
旧基準機と新基準機が
混在している現在では
旧基準機の一撃性やギャンブル性が
ユーザーのニーズに合致しているのか
新基準機の稼働が上がりません。
このままでは
旧基準機がなくなった未来には
依然と同じようなユーザー離れが
一層加速していくと予想されています。
パチンコ業界が潰れることは
まずないと考えますが
規模の縮小は避けられないでしょう。
それでも
先見の明がある人や
諦めずに情報収集をした人には
チャンスが訪れる可能性が
あるのは確かです。
実際、鬼武者が出てきた頃は
強力な天井の割にライバルが少なかったので
このことに気がついた人たちはかなり有利に
立ち回っていたと思います。
5号機初期の頃には考えられなかったですが、
初期の頃に諦めてしまった人たちは
この恩恵を逃してしまっていました。
現在もライバルが新基準機を避ける傾向にあるので
狙い目の基準を変えながら立ち回りをしています。
「新基準機は稼げない」
と決めつけてしまえば
その先にあるチャンスにも
気がつくことが出来ません!!
今からでも遅くないので
来たる新基準機時代に備えて
情報を集めていきましょう。
新基準機のオススメ機種を
ランキング形式で紹介中!
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